2009年6月3日水曜日

NO TITLE・・・

気付けば・・・6月
どんよりした雲々が刻々と近づくこの季節。

雨は嫌いじゃないけれど ヒールの靴は何だか避けたくなるし・・
新しい服も出番を見送ってしまいがちだし・・・
少しばかり憂鬱。

けれど今年は 買ったばかりのCOMME des GARCONSの水玉のレインコートを着て
束の間の梅雨期を楽しむぞ!と思っていた矢先
先日 私とお揃いのレインコート購入したばかりのお客様が遊びにいらして下さいました。


『少しばかり雨が楽しくなります・・』とおっしゃったHさん。
もちろん晴れた日もガンガン着てお出かけしてくださいね。

そして 梅雨期を警告するよな灰色の空が広がる休日
もうすぐ終映というのであわてて1人で『グラントリノ』を観に映画館へ。


映画館に入ると 観客がワタシ1人。

450客もあるシートにただ1人。 真っ暗な映画館。

何だか 怖いな・・・・。

こういう状況できまって発症する妄想癖 

『24』にはまっているときなんかは 停車中の車のドアノブに触れれば爆発するのでは?とか

信号機で停車した際に 横に並んだ車の中から 手榴弾投げ込まれるんじゃないかとか
色々と 妄想しすぎて勝手に疲れた記憶が・・・(笑)

それを聞いた友人らは「誰が狙うわけ・・・??」と少々呆れていましたが 今回もワタシにとっては深刻。

何かあったら(きっと何もないけれど・・苦笑) 一番近い右上の非常口から逃げようと心を決め 映画に集中することに・・。 

老人が戦争で負った心の傷とともに刻む孤独なリズムが 心地よくてすぐに映画に集中。

クリントイーストウッドが映画を通して問う『生と死』

1シーン1シーンが豊穣で完成度が高く 重さと軽さのバランスも心地よく
単純なストーリーではあるが何倍も内容が膨らんで伝わってくる

上映前の無駄な徒労はさておき とてもよい映画で・・・
何とも云えぬ心地良い切なさで 一日穏やかに過ごせました。

matsushita